連絡待ちの日々
今思うと、この時期が一番精神的にしんどかった。
診断がつかないまま、治療するためにする入院でもない、ただの検査入院の連絡を待つだけの日々。
いつ携帯が鳴るのかとドキドキしながら毎日時間だけが過ぎてゆく。
早く連絡がきてほしいような、きてほしくないような、何とも言えない気持ち。
スーパーポジティブ十か条は私の頭の中から消えていた。
この頃になると、乳房を全摘した人のブログを調べるようになっていた。
全摘したらスッキリした、とか書いている人を見つけると安心した。
そんな時、北斗晶が乳がんを公表した時のブログを見つけた。
告知を受けた時から全摘を決意するまでの心情がリアルに伝わってきて、自分を重ねてしまい、泣きながら読んだ。
気付けば、手術をした時の北斗晶と同年代になっていた。
「この先の人生を考えたら、4日の入院ぐらい大した事ないよ」とママ友に励まされ、そうだよね、上げ膳据え膳で4日ものんびりできるなら、それはそれでいいかも、と前向きに考えられるようになってきたある日、携帯が鳴った。
医師からだった。
緊張しながら電話を取った。