人生のマサカ乳がんステージゼロ

非浸潤性乳がんになったアラフィフ主婦のブログです。

前向きになれる「おっぱいエール」

ブログを読むのを優先していたら、あっという間に図書館で借りていた本の返却期限が近づいてきてしまった💦


読まないで返しちゃおうか…とも考えたが、せっかく借りたんだから読もう❗と読んだ作品、本山聖子さんの「おっぱいエール」。


結果、読んでよかった‼️💖



百花25歳。高校の同級生と結婚し、お互い子供好きで親に早く孫の顔を見せたいと、妊活を始めた矢先に夫にしこりがあると指摘され、乳がん発覚。


菜都32歳。老舗造り酒屋の嫁として嫁ぎ、男性不妊なのに姑には隠してほしいと夫に頼まれ、不妊治療でやっと生まれた子供は娘。
早く跡継ぎをと、二人目をせかされていた時に、同世代の芸能人が乳がんをカミングアウトしているのをテレビで観てセルフチェックからの乳がん発覚。


柚子29歳。婚約者との結婚が決まって軽い気持ちで受けた花嫁検診で乳がん発覚。
婚約破棄されてしまう。


三人は自身の闘病ブログを立ち上げ、ブログを通して交流を深め、金沢を一緒に旅することになる。



著者が27歳で若年性乳がんになられた方なので、乳がんを告知された時の描写とか、周りの健康な人たちとは自分は違う世界に来てしまった、というような描写がとてもリアルに描かれていた。
三者三様の人生なのだが、どの主人公にも感情移入してしまった。


結婚、妊娠、出産、子育て、仕事、とAYA世代(30代まで)だからこその孤独、苦悩がひしひしと伝わってきて、涙なしでは読めなかった。


孤独だった三人が、ブログを通してだんだん明るく前向きになっていく姿が清々しかった。
三人の金沢旅がとても楽しそうで良かった。


ブログの力ってすごいな、ってつくづく思った。



また新しい作品が出たら、ぜひ読んでみたい。




おっぱいエール
おっぱいエール
光文社