父の墓参り 〜COPDを知っていますか〜
父の墓参りに行った。
私のブログに一度も父が登場したことはなかったのだが。
父は3年前の11月、COPDが原因で亡くなった。
COPDはいわゆるタバコ病だ。
従来の慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれてきた病気の総称で、長年の喫煙習慣による肺の生活習慣病とも言われている。
芸能人でも多い。
以前書いたブログ。
この時まだ父は生きていた。
(言い方悪いが)
当時、夫の見舞いにまだ車で来てくれる元気はあった。
もう長い距離を歩けなくなっていたので、娘の運動会はムリだろうってことで家で留守番していた。
病院嫌いの父は、歩くと息苦しくなるのをCOPDとは思っていなかった。
苦しいのは歳のせいで、少し休めば大丈夫だと。
父は若い頃からずっとタバコを吸っていて、世の中が受動喫煙が体に良くないって言い出した時に私が禁煙するように何度も言ったが、「うるせー!」の一言で終わりだった。
還暦になった頃、甥っ子が生まれたらピタッと禁煙できた。
孫の力はすごい。
それからしばらくは元気だった。
時々痰が絡んだ咳をしたりしていたけど歳のせいだと皆思っていた。
70代後半になると一休みする事が増えていき、ある時息苦しくなって大変になり入院した。
病院で酸素を吸わせてもらったら元気になったが、すぐにまた再入院することになり、それから酸素を吸う生活になった。
COPDがひどくなると一生酸素を吸わないと生きていけない体になってしまう。
酸素を吸えば元気に今まで通り歩けるようになるのかと思ったら、あっという間に歩けなくなり、車椅子になった。
トイレに行くのも一苦労だった。
お風呂にも一人では入れなくなり、母が手伝ってやっと入っていた。
その後数ヶ月して、咳をしたら血が出て苦しいと再入院することになり、家に帰れることはなくなってしまった。
父が入院していたのは都立病院だったので、症状が落ち着いてしまうと長くはいられない。
COPDは治らない病気なので、自宅で介護するか、看取りの病院を決めるよう迫られた。
長くなったので、続きます…